JUDY AND MARY

JUDY AND MARY（ジュディ・アンド・マリー）

JUDY AND MARY（英略：JAM）は、日本のロックバンドとして1992年から1998年と2000年から2001年にかけて活動しました。通称「ジュディマリ」として親しまれた彼女たちは、そのユニークなスタイルとYUKIの力強いボーカルで、数多くのファンを魅了しました。

バンド結成の背景

バンドの起源は1991年6月にさかのぼります。ヘヴィメタルバンド「JACKS'N'JOKER」のメンバーであった恩田快人が、映画の撮影で北海道を訪れた際、当時短大生だったYUKIと出会うことがきっかけとなります。YUKIがバンドをやりたいと話したことで、恩田は彼女の歌声に感銘を受け、デモテープを送ってもらい、ボーカルとして迎え入れることを決意します。

1992年、YUKI、恩田、藤本泰司の3人でJUDY AND MARYを結成しました。バンド名は、快活でポジティブな「ジュディ」と、少しひねくれたネガティブな「マリー」の二面性を表現しており、このキャラクターはYUKI自身にも当てはまります。

初期の活動

バンドは1992年4月にインディーズからアルバム『BE AMBITIOUS』をリリースしました。その後、サポートメンバーだった五十嵐公太が正式に加入。最初は恩田のサイド・プロジェクト的な位置付けであり、メンバー全員がそれを意識している状態でしたが、徐々にバンドへ対する熱意が強まりました。

1993年2月にはTAKUYAが加入し、同年9月にエピックソニーからシングル「POWER OF LOVE」でメジャーデビューを果たします。これを皮切りに、1994年の『J・A・M』や、同年末の『ORANGE SUNSHINE』が多くの支持を集めました。

成功と人気

1995年には初の日比谷野外音楽堂公演を行い、シングル「Over Drive」は60万枚以上の売り上げを記録しました。その後も全国ツアーや初の日本武道館公演を果たし、シングル「そばかす」はオリコンチャート初登場1位を獲得、100万枚以上のセールスを記録しました。

1997年にはアルバム『THE POWER SOURCE』をリリースし、これがバンド史上最高の300万枚近い売上を記録します。その後も、横浜スタジアムや甲子園球場でのコンサートを行い、地元ファンの支持を集めました。

活動休止と再結成

しかし、1998年にYUKIの健康問題もあって活動休止に入り、1999年は表立った活動が行われませんでした。その後、2000年にシングル「Brand New Wave Upper Ground」をリリースして活動を再開。続けて初のベストアルバム『FRESH』も発表し、200万枚以上のセールスを記録します。メンバーたちはソロ活動に時間を費やしながらも、バンドとしての活動を続けました。

最後の活動

2001年には解散を発表し、最後のシングル「ラッキープール」をリリース。続いてアルバム『WARP』を発表し、その名を残しました。解散ライブツアー『WARP TOUR』では多くのファンが熱狂し、東京ドームでの公演をもって彼女たちの活動は終了しました。

解散後の影響

解散後もJUDY AND MARYの楽曲は色褪せることなく、多くの支持を集め続け、2015年にはトリビュートアルバムやリマスタリングされたベストアルバムもリリースされました。YUKIのボーカルスタイルとバンド全体のサウンドは、今でも新しい世代のアーティストに影響を与えています。

このように、JUDY AND MARYは日本の音楽シーンに多大な影響を与え、名曲を数多く残したロックバンドとして、その名が語り継がれています。

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